初心者におすすめの小説。
短くてテンポが良い。飽きないストーリー構成。
ミステリ小説なら、最後の最後のどんでん返しがあった方が良いでしょう。
今回紹介するのは、こうしたポイントを押さえたミステリ小説。
若竹七海『クール・キャンデー』です。
「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。
ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?
渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。(「BOOK」データベースより)
青春小説と侮ることなかれ。
ラスト一行が衝撃的過ぎて、茫然としてしまいました。
たった160ページなのにインパクトが大きすぎます!
Contents
兄の無実を証明する妹
渚の兄の奥さんが、ストーカー・田所に襲われた。そして、亡くなってしまった。
更に時を同じくして田所が変死した。動機が十分の兄は警察に疑われてしまう。
渚は兄が殺していないことを証明するために奮闘するのであった。
ライトな文体で読みやすい
本作は中学生の渚視点で物語が進んでいきます。
そのためかなり文体が軽く、小説慣れしていなくてもスラスラと読み進められるでしょう。
自分の兄の奥さんが死んでいるのに、こんなテンションかと思うかもしれませんが。笑
独自に捜査を進めていく渚。
兄は犯人ではないと証明するために奮闘するテンポの良いストーリー展開なので、読み進めるのは苦ではありません。
むしろどんどん読み進められるはずです。
ラストが衝撃的過ぎ
本作の一番の見どころ。
それはラストの凄まじいどんでん返しです。
衝撃的過ぎて、読み終えてからしばらく茫然としてしまいました…。
「そんな感じの小説だったのか…」と思いました。
妹が頑張るちょっとした青春小説かと思っていましたが、全然そんなことありませんでした。
心して読んでください。笑