読書好きが選ぶ“どんでん返し小説”20選!絶対に騙される最高の作品たち

どんでん返しが大好きな「小説好きマーケターのたかひで」です。

【#名刺代わりの小説10選】読書好きが選ぶオススメ小説を紹介します!

これまで千冊を超える小説を読んできましたが、中でもどんでん返し系が大好き。予想を覆される、騙される体験が爽快なんですよね。この感覚がわかる方とは友達になれそうです。

この手の小説はほぼ読み尽くしているので、日本に存在するどんでん返しは大抵食らってきています笑。

そんな私が「特に騙された!」「みんなにも同じような思いをしてほしい!」という極上の小説を、20作品ピックアップしました。ひとことと一緒に紹介するので、ぜひ小説選びの参考にしてみてください!

1.綾辻行人『十角館の殺人』

「これまでで一番どんでん返しが凄かった小説は何?」と聞かれたら間違いなくこの作品を挙げます。ミスリードから仕掛けられていたトリックまですべてが秀逸。

記憶を消してもう一度あの衝撃を味わいたい…。まだ読んでない人の脳みそがメルカリに出品されてたら買ってます。

“たった一行で世界が反転する”という謳い文句は伊達じゃない。その一行を読んだ瞬間は、何が起きたのか理解できませんでした。ずっと騙された情報でページをめくっていたのです。

【感想】たった1行で世界がひっくり返る(綾辻行人『十角館の殺人』)

2.道尾秀介『カラスの親指』

どんでん返しには大きく2つのパターンがあると思ってます。1つは先ほどの『十角館の殺人』のような「思っていた世界が全くの別物だった」というもの。読者を誤解させるタイプのどんでん返しです。

もう1つが「何もかもが伏線で最後にすべてが一本に繋がる」というもの。登場人物を含めた全員を騙すタイプのどんでん返しです。本作は、このタイプのどんでん返しで私が1番好きな小説です。

詐欺師たちの物語なんですが、最初から最後まで、何もかもが騙しの一部でした。良い感じにヒントがあったことが、最後にはわかるのでより悔しい。でも読後の騙された感は爽快です。

【感想】一筋縄では終わらない!どんでん返しの先にある衝撃のラスト(道尾秀介『カラスの親指』)

3.我孫子武丸『殺戮にいたる病』

猟奇殺人犯、殺人犯の母、元警察官。3人の視点で殺人事件の真相に迫っていく物語。「どんでん返しがすごい」ではほぼ必ず名前が挙がる作品です。

推理して読んで見ると「真相わかったかも」となるかもしれません。私はそうなりました。しかし、甘く見過ぎていました。全くの予想もしない角度から真実が浮かび上がってくるのです。

あまりの驚きに、後半の数ページは何が起こっているのかを理解できず、文字を追うだけで精一杯。該当箇所を読み返して再び驚いてしまいました…。

【感想】最後に明かされる驚愕の事実!3者の視点で語られる事件(我孫子武丸『殺戮にいたる病』)

4.歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

こちらも『殺戮にいたる病』と同様、どんでん返しがすごい作品では絶対に名前が出てきます。というのも、本作は「どんでん返しを描くために作られた」と言っても過言ではないからです。

過去と現在。2つの時間軸で話が進んでいくのですが、最後には文字から得ていた情報と現実とのギャップにやられます。気付けるわけがないし、読者を嘲笑うかのようなラストが待ち構えています。(個人的には大好きでした)

本作はその出来栄えから、賛否両論が激しいです。何でもいいからどんでん返しを食らいたい人にはオススメ。アンフェアが嫌いという人は避けた方が良いです。

【感想】騙されない人はいないどんでん返し(歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)

5.米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』

私が一番好きな小説。このサイトではことあるごとに紹介してる作品です。

5つの短編が収録されている本作。すべて最後の一行でどんでん返しが起こります。これは比喩でも何でもなく、本当に最後の最後にどんでん返しが起こるのです。

最初の物語は40ページ程度の短いのですが、最後の一行を読んだ瞬間に思わず笑ってしまいました。愉快な笑いではなく、上手なオチ過ぎたのです。この話にハマったのであれば、全作楽しめるでしょう。特に2作目の「北の館の罪人」と4作目の「玉野五十鈴の誉れ」は間違いなく高評価になるはず。

どんでん返しが好きなら絶対に読んだ方が良い一冊です。

【感想】どんでん返し好きなら読んでおきたい一冊(米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』)

6.伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

現在と2年前の2つの軸で物語が進んでいきます。これらが最後には一つに繋がるのですが、そこに至るまでの伏線回収が素晴らしすぎる。

何もかもが伏線だった。関係のない描写は一切ないくらい仕掛けられていました。一文字たりとも読み逃しは厳禁というレベルです。

(ネタバレになるので思い切り伏せますが)特に、「○○の○○」という部分は本当に鳥肌もの。こんなに単純なトリックで読者を欺けるのかと感心してしまいました。

【感想】どんでん返しがエグイ!伊坂初心者にオススメの小説(伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』)

7.麻耶雄嵩『蛍』

どんでん返しにしては珍しいタイプの小説。どう珍しいのかは読んでみてください笑。どういう意味なのかは読めばすぐにわかると思います。

クローズドサークルで起こる殺人事件を扱ったミステリではありますが、正直そんなのはどうでも良いです。それ以上にとんでもない仕掛けがありました。小説をよく読む人、特に、どんでん返しを一通り経験した人は絶対に騙されます。

ミスリードも上手だし、騙すポイントが完璧すぎる。最後まで飽かすことのないストーリー展開なので、小説をよく読む人にはオススメしたい小説です!

【感想】小説好きが絶対に騙される一冊(麻耶雄嵩『蛍』)

8.倉知淳『星降り山荘の殺人』

こちらも賛否両論が多い作品。個人的にはとてもありなので、オススメに挙げました。どんでん返し作品の中でも少ない、ある盲点を突いた作品でした。

探偵と助手が訪れた雪の山荘で殺人が起こるという、よくあるクローズドサークルもの。本を読みやすい工夫も施されているのでスラスラ読めます。

そして、最後にはあることに騙されていたと気づかされる。どんでん返しの内容が頑張ればわかったかもしれない内容だったので、よりスゴイなと感じざるを得ません…。

小説ならではのトリックなんですが、映像化も見てみたいと作品。この意味は読んでもらえばわかると思います。

【感想】一切嘘がないからこその驚き!(倉知淳『星降り山荘の殺人』)

9.藤崎翔『神様の裏の顔』

神様と呼ばれる学校教師のお葬式。しかし、参列者たちは、彼は「実はとんでもない悪人だったのではないか?」という疑念を持つことになります。

怪しさを感じるまでの過程も面白く、最初の掴みからして上手。登場人物の語りで話が進むのですが、文体が軽いのでスラスラ読めます。小説読まない人でも抵抗感はないはず。

そして、どんでん返し。まさかまさかの展開でゾッとしました。伏線が効き過ぎていて怖くなります。世界観が一変すること間違いなし。

【感想】神様は極悪人なのか?ゆるいテンポの先にある驚愕のラスト(藤崎翔『神様の裏の顔』)

10.中山七里『さよならドビュッシー』

どんでん返しの帝王とも呼ばれる、中山七里さんのデビュー作。

ピアノに打ち込む女子学生の物語です。彼女は火事で祖父と従姉妹を亡くし、自身も全身に大やけどを負ってしまいます。そんな彼女がプロのピアニストを目指し、奮闘するのですが、周囲で不審な事故や殺人が…。

スポ根ミステリという感じなんですが、最後に待ち受けているどんでん返しが素晴らし過ぎた。ミスリードが上手で真相に気付くのは難しいですね…。「これぞどんでん返し」という感じのオチが大好きな一冊です。

【感想】美しいスポ根+どんでん返し(中山七里『さよならドビュッシー』)

11.辻村深月『スロウハイツの神様』

創作家を目指す人が住まう寮・スロウハイツ。ここに住む6人を描いています。既に売れている者もいれば、まだ日の目を見ていない者も。それぞれが抱える悩みや葛藤が丁寧に書かれており、人間ドラマもとても美しかったです。

どんでん返しについてですが、何もかもの伏線ですべてが回収されます。それどころか「そんなところにもあったの?」言わんばかりにジャンジャン出てきます。伏線がインフレを起こしていました。

上下巻なのですが、あっという間に読み切れました。心温まる物語なのに、どんでん返しも秀逸。人を選ばずに楽しめる小説です!

【感想】伏線回収の連続にミステリ好きも満足!(辻村深月『スロウハイツの神様』)

12.綾辻行人『another』

みんなから認識されない生徒。そして、事故死が頻発するクラス。これは呪いによるものらしい…。

作品冒頭は全くわからないことだらけなんですが、徐々にどういうことだったのか明らかになってきます。ただ、謎が明らかになったかと思えば、次は別の謎が姿を見せる。

このような調子で話が進んでいき、最後にはすべてが明らかになります。わけのわからなかった前半から、ある真実が仕込まれていた。これには震えました…。予想をはるかに上回るどんでん返しが待ち構えています。

【感想】謎に次ぐ謎の連続!#アナザーなら死んでたって何?(綾辻行人『Another』)

13.道尾秀介『ラットマン』

23年前に起きた姉の転落死。そして現在、恋人が倉庫で不運な事故死を遂げた。しかし、これらは殺人の可能性もあり…。『カラスの親指』の作者・道尾秀介さんの作品。ミスリードがかなり秀逸な一品です。

「あれはそういうことだったのね!」と思ったら、「そういうことじゃなかったんかい!」という展開がずっと続きます。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後まで息をつく暇がありませんでした。幾重にも重ねられた罠を味わってみてください!

【感想】きっと騙される!思い込みと真実の相違(道尾秀介『ラットマン』)

14.木下半太『悪夢のエレベーター』

ジャックされた観覧車が舞台の作品。家族連れ、ヤクザと連れの女性、スリの先輩と後輩、別れさせ屋の女性。閉じ込められたこの4組の視点で進んでいきます。

この作品でも、全く交わっていなかった線が一本に繋がる爽快感を楽しめました。ジャック事件の背景には“あること”が隠れていたのですが、最後にはすべて明らかになります。テンポの良い会話で物語が展開されるので、スラスラと読み進められるはず。

【感想】ラストですべてが繋がる爽快感(木下半太『悪夢の観覧車』)

15.若竹七海『クール・キャンデー』

たった160ページの物語なんですが、ラスト一行がかなり強烈でした…。殺人の容疑をかけられた兄の無実を晴らすために妹が奮闘する。

文体も軽いのでとても読みやすい一冊。小説を普段を読まない人には特にオススメしたいどんでん返し作品です。ただ、衝撃度はかなり高いので、後半は構えておいてください…。

【感想】小説初心者向け!ラストの一行が衝撃的な青春ミステリ(若竹七海『クール・キャンデー』)

16.辻村深月『名前探しの放課後』

数カ月後に自殺する生徒を止めるために奮闘する高校生たちの物語。上下巻なんですが、数日で読み切れてしまうほど引きこまれました。

作品の隅々にある仕掛けが施されていて、たまりませんでした…。ただ、本作は『ぼくのメジャースプーン』という小説自体を伏線にしているとんでもない小説です。上下巻だけでも楽しめるには楽しめますが、面白さは1/10以下になってしまうかな…。

【感想】ただの成長物語じゃない!小説好きは絶対に読むべき1冊(辻村深月『ぼくのメジャースプーン』)

是非『ぼくのメジャースプーン』を読んでから手に取ってください!

【感想】伏線回収が半端ない!辻村作品の集大成!(辻村深月『名前探しの放課後』)

17.相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

“すべてが伏線”という触れ込みで話題になっている作品。この謳い文句に嘘はありませんでした。本当に何もかもが伏線でした。

霊媒師の能力を持った翡翠が導き出した答えを、作家の香月が論理的に解き明かすというミステリ小説。正直あることが明らかになるまでは「こんなもんか」という印象でした。(伏線分かりやすすぎwwwとさえ思ってましたごめんなさい)

しかし、後半の数十ページで明かされた真実に度肝を抜かれました。上の感想を持っていた自分が恥ずかしくなるくらい、えげつない騙され方をしていたのです…。

【感想】すべてが伏線!あなたも絶対に騙される(相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』)

18.辻堂ゆめ『あの日の交換日記』

交換日記を題材に描かれる7つの連作短編集。すべての話で最後には驚けるポイントが用意されています。同じようなオチは一つもないので、全部異なるどんでん返しを展開してくるので最高でした。

それぞれの話は独立しているのですが、最後の7つ目の短編ですべてが一本になる。この展開が予想外過ぎました。読んでいた世界、想像していた世界が全く別物だったのです。

単にどんでん返しをしてくるだけではなく、人間ドラマも美しいので心が温まる。辻村深月さんが好きな人は絶対に楽しめる小説です。読みやすい文章なので、活字に慣れていなくてもスラスラ進められすはず!

【感想】伏線回収は一級品!心温まる7つの短編(辻堂ゆめ『あの日の交換日記』)

19.貴志祐介『新世界より』

上中下巻の3冊から成る作品。しかし、上巻はあまり面白くありませんでした。というのも、壮大なSF世界での物語なので、上巻は説明描写が多いんですよね…。世界観を把握するまでは結構大変かもしれません。

ただ、中巻から一気に没頭できるようになるはずです。徐々に世界に関する謎が明らかになってきて、上巻にあった内容がジワジワと効いてきます。

そして、下巻。ページをめくる手が止まりませんでした。緊迫した展開と驚きのラスト。この長さだからこそのインパクトが大きい、衝撃的なオチが待ち構えていました。

【感想】上巻以外はめちゃくちゃ面白いSF小説(貴志祐介『新世界より』)

20.麻耶雄嵩『貴族探偵』

独立短編集なのですが、本作については「こうもり」が凄すぎるので入れました笑。「驚いた」なんて言葉では済まされない。話が終わってもしばらく意味がわかりませんでした。

読む前から「絶対騙される」「読んでも一回じゃ意味がわからない」とは言われていたにも関わらず、思い切り騙されたし、意味がわからない状態になりました。

そして、読み返してみると、本を投げ出したくなるくらい、めちゃめちゃ上手に欺かれていたことに気づかされました。

この爽快感は全世界の人に味わってもらいたい。「あのトリックは気付かないよね!すごいよね!」ってトークがしたいです笑。

【感想】推理をしない探偵のとんでもミステリ(麻耶雄嵩『貴族探偵』)

「騙されないぞ!」思って読んでみてください!

どんでん返しが強烈な小説を20作品紹介してきました。まだ読んでいない、気になった作品があれば、ぜひ手に取ってもらいたいなと思います!

「騙されないぞ!」と臨んでも十中八九は騙されることでしょう笑。

尚、短編作品だけのどんでん返しランキングは以下でもまとめているので、短い作品を読みたい人はこちらも参考にしてもらえると嬉しいです。

【感想】短編で厳選!どんでん返しがすごい!おすすめ短編TOP10を紹介

「騙された!」と思って爽快に思えるのは小説の中くらいのはず。本だから味わえる心地よい感覚を体験してみてください!