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【読書会レポート】第16回_小説限定の読書会(たかひでの本棚主催)

たかひでの本棚では、小説限定の読書会をおこなっています。

第16回は2026年1月24日(土)神保町にて開催いたしました。今回はテーマを設けることはせずに、紹介したい小説を紹介するという形式での開催となりました!

今回は8名の方にご参加いただきました。

新年最初の開催ということも、「今年こそは読みたいと思っている本」をアイスブレイクとして話をしてもらいました。

『世界99』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』など、長めで読むのに気合がいるような小説を挙げている方が多かったのが印象的でした。

読書会でご紹介いただいた小説と、読書会の雰囲気をレポートとしてお届けします!

読書会の雰囲気

1つのテーブルに集まって、まずは自己紹介。その後、順々に小説を紹介したり、話を聞いたりという流れでした。

紹介していただいた9冊の作品をご紹介します!

紹介いただいた小説一覧

三島由紀夫『英霊の聲』

3つのお話が収録された一冊だそうで、特に「憂国」という作品がお気に入りとのことでご紹介をいただきました。

どのお話も二二六事件を題材にして描いた物語だそうで、青年将校を描いているとのこと。死に向かっていく過程を美しく描いているそうです。

三島由紀夫作品の中でもわりと王道寄りの作品で固すぎずに読みやすい系統の作品とのことでした!

今村翔吾『イクサガミ』

明治になってから10年くらい経ったところを描いた物語。端的に言えばデスゲームで武士たちが殺し合いをするというお話。

京都から東京までの道中で参加者から札を奪っていかないといけないというもの。「天」「地」「人」「神」の四部作で構成されている濃厚な物語。

進めば進むほどに世界が見えてくるようになって、アクションだけではない楽しさも感じられる物語とのこと。

ネットフリックスでも映像化されている、今話題になっている作品です!

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

ある少女が海で遺体となって見つかるという衝撃的なシーンから始まる物語。

中学を卒業したら自衛隊に入ろうとしている少女は、転校生の女の子と仲良くなっていく。その転校生こそが、最初のシーンで遺体となっていた少女らしい。

どのような経緯で最初のシーンまで行きつくのかを描いた物語だそうで、暗さを感じる作品。もともとはライトノベルだったようで、結構読みやすさはあるようです。

瀬尾まいこ『君が夏を走らせる』

主人公は高校を半分ドロップアウトしているような、真っ当とは言えないような男子高校生。ある日、先輩の頼みを受けて、夏の間に先輩の1歳の子供の世話を引き受けることになる。

終始なだらかな感じのお話で休息をもたらしてくれる作品とのこと。

人がとにかく温かいので、心がほっとするようなお話とのことでした。

柚木麻子『BUTTER』

イギリスで話題になっている作品。イギリス版のリバーシブルカバーも発売されていて、日本でも平積みで見かけることが多い一冊です。

本筋は、木嶋佳苗事件をモデルとした、ある女性に取り込まれていく人たちを描いた物語のようですが、グルメ小説の側面もあるらしく、読んでいてバターを食べたくなるみたい。

連続殺人の犯人との面会と通じて、どんどん心酔していく様に、読んでいて自分も入っていく感覚を味わえるそう。

イギリスではフェミニズムの観点で人気が出ているそうです。

王谷晶『ババヤガの夜』

暴力が唯一の趣味という女性が、ある事情から暴力団の娘を護衛することになる。彼女たちの成長譚という側面もある小説で、ページ数としてはそこまで長くはない。

イギリスのダガー賞を受賞している作品。ミステリーとしての評価を受けて受賞しているが、内容としてはバイオレンスアクションの要素が強め。

グロイ描写や痛い描写をサラッと描いているのも特徴的で、そこまで引きづらないようになっている感じもある。ウィットに富んだコメディ調の会話が面白いのも魅力かも。

米澤穂信『本と鍵の季節』

図書委員の2人の高校生が謎を解くという短編集。5つくらいの物語が入っている小説です。

日常の謎を描いている作品になっており、2人の関係性ならではの展開があるのも本作の魅力の一つでした。

友情というよりも図書委員というだけのドライな関係性も楽しさを感じられたとのことでした。

湊かなえ『リバース』

衝撃度の強い作品として私が紹介をした一冊です。

平凡なサラリーマンの深瀬。ある日、深瀬の彼女のもとに「彼は人殺しだ」という告発をする手紙が届きます。彼は思い当たる出来事を回想しつつ、誰が彼女に手紙を送り付けたのかを探し始める。

誰が犯人なのかを探しつつ、その過程で事件も起こるというミステリーの定番のような展開であるものの、最後には衝撃的な展開が待ち構えている。さすがは湊かなえさんという作品。

タイトルの『リバース』は、作品の最後だけが決まっている状態から書き始めたからだそうです。

石田夏穂『我が友、スミス』

ボディビル大会に出場しようとする女性の物語。芥川賞の候補作にもなっている。

イラストが気に入って手に取ったとのことで、筋トレがテーマになっているということもあり、新年にぴったりとしてご紹介いただきました!

フェミニズムやルッキズムに焦点が当たっている部分もあるそうで、男性と女性で求められることが違うという点にモヤモヤする様子もあるみたい。

ジムに行ってる人からしたら「あるある」となる部分が結構あるみたい。