記事内ではアフィリエイトURLを使用しています

PayPayのDL(ダウンロード)数を算出してみた

paypay

2018年12月。1つのキャッシュレスに関するニュースが注目を集めました。

PayPay100億円あげちゃうキャンペーンです。

ご存知な人が大半かと思いますが、概要をサイトから抜粋しました。

・キャンペーン期間中、PayPay加盟店にてPayPay決済でお支払いいただいた方に対し、PayPay決済利用金額の20%相当のPayPayボーナスを付与します。
・キャンペーン期間中、PayPay加盟店にてPayPay決済でお支払いいただいた際に抽選を実施します。抽選の結果、上記の各確率にて当選します。
※上記の確率とは、対象によって40回に1回、20回に1回、10回に1回。

要するにPayPayで決済すれば以下の特典を受けられるってことです。

40回に1回の確率で無料
・ヤフープレミアムの会員なら20回に1回無料
・ソフトバンクやYモバイルの設定をしている人は10回に1回無料

総額100億円分キャッシュバックするというこのキャンペーン。

最高10万円分が無料になるということもあり、ビッグカメラなどで家電を買う人が続出。大変な賑わいを見せました。

2019年3月の終了を予定していましたが、想定よりも早い、12月13日に100億円はなくなってしまいました。笑

たったの10日間です。ここでふと疑問に思ったことが1つ。

結局どれくらいの人が登録したの?

予定よりも早く終わっているからにはそれなりに理由があるはず。

ということで、PayPayをDL(ダウンロード)した人数をざっくり算出してみました!

※数学がとても得意というわけではないので、あくまでも概算です。また想定値の箇所もありますがご容赦ください。(本記事は2018年12月のCPについて記しています)

単純計算すれば20万人!

まずとても簡単な概算から。笑

キャンペーンでは1人あたりの付与上限は月に5万円。(無料の場合は1回あたり10万円まで)

無料については考えず、DLした全員が20%還元のみで5万円に到達したと試算します。

・100億(円)÷5万(円)=20万(人)

というわけで、PayPayをDLしたのは20万人でしたー。

なんて馬鹿なことはないですね。笑

DLした全員が5万円に到達しているとは思えません。(コンビニ利用がメインだった私の還元額は数千円程度です。)

また無料の占める割合が大きい分、考慮しないわけにはいきません。

上記の数字はあくまでも、めちゃめちゃ大まかな最低人数と考えてください。

(1)下限数を算出してみた

注意
※先にお伝えをしておくと、10回に1回無料になる資格者がどの程度いるのか不明だったので、計算には入れてません。

もう少し精度を上げて、PayPayをDLした最低人数を考えてみます。
(より詳細な数値は次の見出しで書いてますので、この部分がどうでも良い人は読み飛ばしてください。)

最低人数の算出なので条件は以下として考えます。

・DLした人は10日間で還元額が5万円に達したとする。
・無料当選者は10万円の還元を受けたものとする。
・途中からのDLは考えず、純粋に10日間ずっと使い続けた人数を考える。
・ヤフープレミアムの会員数は1800万人とする。(参照

※期待値の算出はかなり概算ですので目をつむってください。 

①40回に1回無料の要素を追加してみる

まずは、40回に1回無料の要素のみを追加して計算をしてみます。

ここは簡単です。10万円が無料になる確率は2.5%(40回に1回なので)。

他の97.5%は50,000円の還元を受けられるとことになります。

そう考えれば、1人あたりが還元を受ける期待値は51,250円

100億円で割れば、DL人数は195,122人です。

②20回に1回無料を追加してみよう

次に上記に20回に1回無料の要素を追加します。ここはすこし厄介でした。

40回に1回無料にプラスして、ヤフープレミアム会員は20回に1回無料と、二重の要素が合わさるからです。

そこで、20回に1回無料の人が現れるまでにそもそも何人が必要かを算出しました。

頑張って計算した結果、PayPayユーザーの約1,333名に1人が20回に1回無料となりました。

注意
※プレミアム会員だからDLした人の割合の方が多そうですが、そこまでやってるとわからないし大変なので平等に考えてます。笑

あとは、先ほど同様に期待値を算出。約51,312円でした。

この結果、DL人数は約194,855人です。

全員が5万円の還元を受けた場合は約19万人がDL数と考えられるでしょう。

(2)現実的な値を出してみよう

ここまでは、最低人数の基準を見つけるための単純計算でした。

ここからは、もう少し現実的な値を出してみたいと思います。

先ほど同様、計算をするために前提条件を考えます。

・途中からのDLは考えず、純粋に10日間ずっと使い続けた人数を考える。
・ヤフープレミアムの会員数は1800万人とする。(参照
・決済金額については少額の買い物(コンビニ等の日用品)と大きな買い物(ビッグカメラ系)にわけて考える。
・どちらも40回に1回、20回に1回の確率は平等。
・ヤフープレミアム会員も同数いるものとする。

【少額の買い物】
・全体の7割とする。
・1日1回決済をする。利用額は500円(還元額は100円)
【大きな買い物】
・全体の3割とする。
・10日間で1回決済をした。利用額は10万円(還元額は2万円)

※期待値の算出はかなり概算ですので目をつむってください。

①40回に1回無料だけの場合は約98万人

40回に1回が無料の要素を考慮してみます。

少額の買い物ユーザーの期待値から算出しましょう。

1回の決済につき500円。39回は100円還元されます。

10日間で決済は10回なので、この場合の期待値は約1,100円でした。

大きな買い物ユーザーの期待値の場合。こちらは1回の決済が100,000円です。

同様に計算すると、期待値は約22,000円となりました。

「少額の買い物:大きな買い物」のユーザー比率は7:3としているので、平均の期待値を出すと約10,199円。

人数まで落とし込むと約98万人と算出できました。

②20回に1回無料を追加したら94~95万人

上記に20回に1回無料の要素を追加します。

詳細は省きますが(笑)、少額買い物ユーザーの期待値は先ほど同様、約1,103円

大きな買い物ユーザーは約22,070円。当然ですが、先ほどより少しアップしています。

両者を平均した場合の期待値は約10,562円。人数に直せば、約94.6万人と算出できました。

尚、上記の値は上振れも下振れもしている可能性があります。

その辺を加味すれば、約80万人~100万人程度がPayPayをDLした現実的な数値でしょう。

今後どうなるPayPay

ここまでは、PayPayをDLしたユーザー数の想定を考えてみました。

ここから先はPayPayの展望を考えてみます。

個人的に懸念点として思っているのは以下の3点。

  1. PayPayを使うことが習慣化していない
  2. LINE Payが20%還元スタート
  3. ポイント還元が当たり前になる

①PayPayを使うことが習慣化していない

キャッシュレスに慣れていなかった人を取り込む施策だったので、習慣的に使ってもらうことが必要だったはず。

10日間で終わってしまったので、まだ生活の一部にはなっていないでしょう。

②LINE Payが20%還元スタート

次に2について。今度はLINE Payが20%還元キャンペーンを開始。

先ほど挙げた、少額の買い物ユーザーは間違いなくLINEに流れるでしょう。

特にキャッシュレスに慣れていなければ尚更です。(私がまさにそう。)

LINEの場合は、12月31日までで上限は5,000円。無料等の特別策はなしで、純粋に20%還元のみ。

こちらの方が習慣化にも紐づきそうな気がします。かつ年末という上手なタイミングで仕掛けてきましたね。笑

③ポイント還元が当たり前になる

最後の1つ。これはキャッシュレス全体への懸念です。

ポイント還元が常態化すると、ポイント還元があるから使う(あるのが当たり前)となってしまいます。

還元できるレベルでなら問題なく、むしろ効果的です。しかし、高い水準が当たり前になると逆に利用者は減ってしまうでしょう。

普及に向けて、来年以降どのように各社が立ち回るのか?は気になるポイントです。

まとめ

キャッシュレスに向けて企業が動き出している2018年年末。

来年以降も色々なキャンペーンや仕掛けで普及活動は続いていくことでしょう。

おそらくPayPayも「100億円あげちゃうキャンペーン」だけで終わりにはしないはず。次なる一手を期待して待ちたいと思います。

(個人的にはまだ残高があるので、もう1回同じキャンペーンやってほしいです。笑)

それまでは申し訳ないですが、LINEに乗り換えます!!笑