「ニンニク入れますか?」
このように聞かれてあなたは何と答えますか?笑
行ったことはなくてもこのフレーズを聞いたことは多いはず。ラーメン二郎です。店員が高圧的、ファンが熱狂的、ルールが独特など、怖いイメージもあるかと思います。笑
私自身がジロリアンなのですが、ここまで宗教的に崇められている食べ物はないでしょう。ここまで神格化されているのはなぜでしょうか?
今回はこの理由を考えてみます。
学生街に多い
そもそも「二郎に行くのが怖い」という人も多いと思います。では、ジロリアンの人たちはいつ初めて二郎に行ったのか?
ほとんどの人が学生時代でしょう。
現在、ラーメン二郎は全国に39店舗(2019年6月現在)あります。
- 三田本店
- 目黒店
- 仙川店
- 新宿歌舞伎町店
- 品川店
- 新宿小滝橋通り店
- 環七新新代田店
- 八王子野猿街道店2
- 池袋東口店
- 亀戸店
- 京急川崎店
- 府中店
- 松戸駅前店
- めじろ台店
- 荻窪店
- 上野毛店
- 京成大久保店
- 環七一之江店
- 相模大野店
- 横浜関内店
- 神田神保町店
- 小岩店
- ひばりヶ丘駅前店
- 桜台駅前店
- 栃木街道店
- 立川店
- 千住大橋駅前店
- 茨城守谷店
- 湘南藤沢店
- 西台駅前店
- 中山駅前店
- 仙台店
- 札幌店
- 会津若松駅前店
- JR西口蒲田店
- 新潟店
- 川越店
- 京都店
- 越谷店
このうち学生街(大学がある駅)に構えている店舗は結構多いです。ざっと数えただけでも、約3割以上は当てはまっています。
特にめじろ台(法政大学)、野猿街道(中央大学)、京成大久保(東邦大学)のように学生客がメインの店舗もあります。
「二郎という大盛ラーメンがあるらしい」
ちょっとしたおふざけをしたい大学生にとってはこの上ないコンテンツになっているのでしょう。友人と行くということで、敷居が下がっています。このようにして、まずは二郎に足を踏み入れているのです。
どうしてハマるのか?
もちろん、二郎に行った人が全員がハマるとは限りません。ハマらない人も多いです。二郎の特徴は主に以下があげられます。
- クセになりやすい味
- 好きに選べるトッピング
この特徴を良いと思える人がハマっている傾向にあります。
クセになりやすい味
二郎には、塩分や旨味成分がふんだんに使われています。人間が味覚としておいしいと感じるように、できているのです。
ただし、味が濃いからおいしいという意味ですので、濃い味が合わない人には好かれません。
好きに選べるトッピング
二郎では、出来上がったタイミングで、トッピングを聞かれます。
ヤサイ、アブラ、カラメ、ニンニク。この4つを増やすかどうかを自由に選べます。店舗によってはこの他に唐辛子やラー油などを追加することも可能です。
好きな味にでき、自由にアレンジできる楽しさが魅力になっています。
ただ、これが難しいと感じる人が多いです。これを面倒と感じてしまう人に二郎は合わないでしょう。
味が違う=スタンプラリー感覚
二郎の特徴には、店舗によって味が違うという点もあります。二郎が好きな人同士でも、好きなお店も異なります。
自分に合う味を探せるという楽しさも二郎ならではでしょう。しかも、店舗数は約40。このくらいであれば、頑張れば手が届きます。丁度良い店舗数と言えるでしょう。
すべての店舗を制覇した時の達成感は、スタンプラリーに似ているかもしれません。食べる以外にもこのような楽しみができるのが、ファンを虜にしているのです。
仮に吉野家が店舗によって味が違うからと言って全店舗制はしようと思うでしょうか? 全国に数千店もあったら通う気にはなれないでしょう。
二郎はラーメンではない
初めて二郎に行くタイミング。その後も、二郎に通い続けたくなる特徴。そして、二郎の虜になる理由。
これらをここまで説明してきました。ここまで定着すると、なかなかファンは離脱しません。
トッピングにおいてラーメンを一緒に作るという一体感。いつ決まったのかわからないローカルルールなどに詳しくなります。二郎はラーメンではないという文化が気づいたら根付いています。
常連客にとって二郎は、このようにして唯一無二の存在として位置づけられるのです。
熱狂的なファンが多い二郎。最強のファンマーケティングが完成しているなと感じます。
行ったことのない人はその熱量を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
初めての人向けに簡単な注意点を1つ。麺の好みは食券を出すときですが、トッピングはラーメンができてからですよ!