たかひでの本棚では、小説限定の読書会をおこなっています。
第11回は2024年10月19日(土)渋谷にて開催いたしました。今回の参加者は7名。
今回は「積読本」を紹介する会でした。まだ読み終わっていない小説を持参して、「なぜその本を買ったのか?」などを語り合うという少し変わった形式で実施してみました。
読書会でご紹介いただいた小説と、読書会の雰囲気をレポートとしてお届けします。
目次
読書会の雰囲気
1つのテーブルに集まって、まずは自己紹介。その後、順々に小説を紹介したり、話を聞いたりという流れでした。
紹介者が紹介本を未読状態というのはこれまで経験したことがなかったので、どんな風になるかなと思ってましたが、意外と盛り上がって楽しかったです!
持参した小説については深堀りができないので、他のテーマについての会話が盛り上がったり(オーディブルや本の装丁が話題にあがりました)、
また、話を聞いている側が既読になっていることもあったので、聞いている側がネタバレに注意したり、積読本のおすすめポイントの紹介をしたり。構図が斬新でした笑。
紹介いただいた小説一覧
今回紹介された作品は14冊。それぞれ紹介します。
ヨハン テオリン『冬の灯台が語るとき』
『ドラゴン・タトゥーの女』で有名なミレニアムシリーズを読んだこときっかけに、北欧のミステリー小説をいくつか購入したとのことで、その時の一冊。(ミレニアムがお好きで、スウェーデンまで行ったそうです。)
別の北欧ミステリを読んだ際に、トリックの割には話が長くロマンス要素が多かったことから、ちょっと敬遠気味になっているそう。結果として積読になってしまったそうで、今回ご紹介いただきました。
知念実希人『硝子の塔の殺人』
紹介者曰く、知念さんは別作品(『リアルフェイス』『白銀の逃亡者』)を読んだことがあり、面白かったとのことで今作も楽しんでいるようでした!
恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』
『夜市』は既に読んだことがあるそうで、この世界観が良かったということで今作も手に取ったそうです。作品紹介ができない手前、『夜市』の話で盛り上がりを見せました笑。
乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
乾くるみさんは実は男性という、小説とは別の観点での話も出たりしました。
パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』
オーディブルで聴いたことはあった作品だったそうですが、内容を覚えておらず紙で再読しているとのこと。わりとよく聞くタイトルで結構有名な作品なので、読んでいる方もチラホラいらっしゃいました。
付箋をつけながら読み進めているようで、RPGのような感じもありつつ、ビジネスに通ずるような学びもありつつで、かつ短めなので読みやすい小説のようでした。
『もっと厭な物語』
アンソロジーになっていて、この作品には夏目漱石の『夢十夜』も収録されているようでした。日本と海外の「厭」の違いも楽しめる小説だそうです。
七月隆文『ぼくは明日、昨日の君とデートする』
未読の方への紹介が難しい作品でもあるので、なかなか内容までは踏み込んで紹介できず。男子大学生が、一目惚れした女子大学との恋を楽しむという話なんですが…。というくらいで留まってしまいました。
また、本作の装丁の絵は森見登美彦さんや『謎解きはディナーのあとで』『植物図鑑』の方と同じということでも少し盛り上がりました。
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』
ページに文字がぎっしり詰まっている感じがあって、読むのが大変とのことでした。
作品としては、少しディストピアな日本を描いた物語のようで、乗ってきたら面白くなるような作品みたい。ただ、途中で読むのをやめると、また読み直さないと覚えてないようです。
森見登美彦『きつねのはなし』
参加者の中に、森見登美彦さんをお好きな方や京都がお好きな方がいたので、作品から離れて、「森見登美彦と京都」についての談義もあり、楽しかったです!
杉井光『世界で一番透きとおった物語』
今回の参加者にも読了済みの方がいらっしゃって、やはり「透き通っていた」とのこと。熱量高くおすすめしてくださったので、「読みたい!」と思った方も出ていました。
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
SNSでよく見かけるということもあり購入したそうで、ほぼ未読状態。あらすじもなんとなくしかわからないという積読状態で本日ご持参いただきました。
別の話題で歌野晶午さんについて話をしていたこともあり、ちょっとしたタイムリーなご紹介にもなりました。
東野圭吾『人魚の眠る家』
この作品は映画化もされているらしく、別の参加者の中で読了&映画鑑賞をしている方からの熱いおすすめもありました。途中まで読んでいるなら小説が先が良いらしいです。
新川帆立『女の国会』
先日、辻堂ゆめさんと新川帆立さんのトークショーに参加して、辻堂ゆめさんがおすすめしていた作品。また、前回の読書会でご紹介をいただいた作品だったこともあり、何かの縁だなと思い、つい買ってしまいました。
あらすじはまったくわからず、女性が主人公の政治にまつわる話くらいです。ただ、ミステリ要素もあるようなので、驚きもあるであろうことに期待大です。
新川帆立さんは『元彼の遺言状』しか読めていなかったので楽しみです。
島田荘司『占星術殺人事件』
ミステリ好きを名乗っておきながら、いわゆる古典名作を読めていないと感じたために買った作品。しかも、期間限定で講談社のキャンペーンをやっていたので、久しぶりに紙の本で購入しました!
ミステリの名作として評判の高い作品なので、ただただ読むのが楽しみ。
次回の読書会情報
次回は12月7日(土)17時開始の読書オフ会という感じで開催を考えています。
お酒やドリンクを飲みながら、本(小説中心)の話をまったり、ゆったりしたり、ちょっとしたレクリエーションも準備する時間を設けようかなと思っています。
現時点では、まだ中身が固まっていないので、予定はこちらのページにて更新予定です!