【確率を出してみた】串カツ田中のチンチロリンはやった方が得？

皆さん、串カツ田中に行ったことはありますか？　美味しい串揚げが1本100円から楽しめてお酒も安い。コスパの良い居酒屋です。

そんな串カツ田中ですが、“チンチロリンハイボール”というキャンペーンをやっています。ルールは簡単で、サイコロを2つ振った時の目に応じて、お酒の価格が変わるというものです。

行くたびに思っていたのですが、これってお客さんとお店どっちが得なのでしょうか？

無料、半額という価格設定上、一見するとお客さん側にメリットがある気がします。実際はどうなのか、確率を求めてみました。

出る目の確率について

まずは、チンチロリンのルールについて改めて整理しておきます。チンチロリンでは1～6の目がある一般的なサイコロを2つ振ります。

2つのサイコロの目の和が、ゾロ目、偶数、奇数でハイボールの価格が変わります。

まずは、サイコロの出る目の確率を見てみましょう。この手の計算は学生時代に計算したことがあるかもしれませんね。笑

2つのサイコロを振った時に出る目の組み合わせは、全部で36通り。そのうち、ゾロ目は6通り。偶数は12通り。奇数は18通りです。

ゾロ目と偶数の場合は、お客さんが得するようになっています。これら2つを合わせると組み合わせは18通り。

出現確率で見ると、得する場合と奇数の場合は同じということになりますね。

1回あたりの期待値はどうなっている？

次に期待値を考えてみましょう。ゾロ目の場合の価格は無料、偶数なら195円、奇数は780円です。

これをもとに、各出る目の出現確率から計算をすると以下のようになります。

通常のハイボールは390円ですので、期待値で見るとお店側が儲かるように出来ているようです。

出る目の確率は、得する場合（ゾロ目＆偶数）もしない場合（奇数）も同じでした。しかし、価格の要素を加味すると、このような結果になります。

つまり、飲めば飲むほど、理論上は串カツ田中が儲かるようにできているのです。

2回、3回やった時に出る目の確率は？

ここまでで期待値の計算をしてきました。上の内容は書いている人も多かったので、今回はもう少し踏み込んだ話をしたいと思います。

チンチロリンを2回、3回やった時に出る目の組み合わせをそれぞれ表にまとめてみました。

期待値は何杯飲んでも455円で変わりません。なので次は、サイコロを2回振った時にお客さんが得をする確率（390円を下回る確率）を考えてみます。

2杯頼んだらどうなる？

チンチロリンハイボールを2回飲んだ時の出現確率は以下の通りです。

次に、1回目の出目と2回目の出目の組み合わせごとに、チンチロリンの価格の期待値をそれぞれ求めてみました。

ゾロ目＆ゾロ目、ゾロ目＆偶数、偶数＆偶数の組み合わせで期待値が390円を下回ります。

ではこれらの出現率はどうなっているのでしょうか？

25%の確率で390円を下回ります。お客さんが得をするのは4人に1人ということです。

3杯頼んだらどうなる？

次に3杯飲んだ場合を見てみましょう。組み合わせはそれぞれ以下の通りです。

1回目、2回目、3回目の出目ごとの期待値は以下です。

ではこれらの出現率はどうなっているのでしょうか？

先ほどと同様に計算をしてみると、期待値が390円を下回る確率は約33％です。

まとめ

ちなみに、4回やった場合は約31％の確率で390円を下回る期待値となります。これを見る限り、ほとんどの場合でお店側の勝率が高いです。

チンチロリンは串カツ田中の売上に寄与する素晴らしいキャンペーンということがわかります。

数値だけを見ると、やらない方が得な気がしますが、チンチロリンはそれ自体を楽しむという良さがあります。

また、倍額になるといってもサイズも倍になります。お客さんが一方的に損をするわけではないのも嬉しいですね。

数字で見てみるとちゃんと儲かる仕組みが出来ているんだなという発見でした。笑

今後行く人は、チンチロリンの確率として、今回の記事は参考にしてみてください！

続編として、プロモーション目線で書いた記事は以下です。

【売上アップになるキャンペーン】串カツ田中のチンチロリンはすごい販促施策

おまけ（出る目の確率早見表）

1回～4回やった時の出る目の確率と期待値をまとめました。数字だけ見たい人は以下を参考にしてください。

1回やった時

期待値が390円を下回る確率は50％。

2回やった時

期待値が390円を下回る確率は約25％。

3回やった時

期待値が390円を下回る確率は33％。

4回やった時

期待値が390円を下回る確率は約31％。