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ミルクボーイの漫才でコーンフレークが売れた3つの理由

2019年のM1グランプリ。

ファーストラウンドの史上最高得点681点(これまでの最高はアンタッチャブルの663点)を記録し、決勝ラウンドでも7人中6人の支持を集めたミルクボーイ。文句なしの完全優勝でした。

一夜にして注目度を高めたミルクボーイですが、彼らのネタ中に登場したあるものも同じように注目を集めました。コーンフレークです。

【M-1ミルクボーイ効果】コーンフレーク品切れも 製造元ケロッグ社には5倍超の発注

 

放送を受け、ケロッグ社には普段の5、6倍の発注があるなど“M-1特需“状態となり、思いがけないPR効果に喜んでいる。(出典:livedoorニュース

SNSではコーンフレークに関する投稿や、つい買ってしまったなどの報告で溢れました。

ここで1つ気になったことがあります。漫才のネタになっただけなのに、コーンフレークは何故こんなに売れているのか?

今回はこの理由を考察してみました。主な要因は3つあると考えています。

1.コーンフレークとの接触回数

最初の理由がコーンフレークという言葉との接触回数です。先ほどの記事内にもありましたが、4分間のネタ中に約40回もコーンフレークという言葉が発せられました。

これほどの回数を耳にしていれば、視聴者の頭の中からコーンフレークが離れることはないでしょう。CMを何回も見た時と同じ効果です。

漫才を自主的に見ている分、むしろCM以上の効果があったことでしょう。

2.思い出した&食べたくなった

2つ目の理由がコーンフレークの存在を思い出したこと。

「朝ごはんと言えば何?」と聞かれたら何と答えますか。今なら「コーンフレーク」と答える割合が多いかもしれません。

しかし、M1の前だったら「コーンフレーク」の割合は少なかったはず。パンや白米と答える人が大半だったでしょう。

普段、朝ごはんに何を食べるかを考えたら、上の画像のような脳内になっているところ。今回のネタ後には下の画像のようになっていると考えられます。

2本目のネタにもあった最中やハヤシライスなんかがそうですが、コーンフレークは言われてみれば食べたくなるもの。漫才を通じて、食べたくなる気持ちが作り上げられたのです。

3.会話のネタ

個人的にはこの理由が大きいかなと思います。コーンフレークが自分と他者をつなぐコミュニケーションツールになっているのです。

コーンフレークを買う、そして投稿することで、SNS上で人とつながることができた。しかも、旬な投稿ということでいいねが付きやすい状況だったでしょう。

承認(いいね)を求めてコーンフレークを投稿する。まさに煩悩の塊ですね。

また、リアルでもコーンフレークを買った、最中を買ったなどは会話のネタには最適。人々とのコミュニケーションとして、コーンフレークが用いられたのです。

補足
語られ方は口コミ係長みたいな分析ツールを使ったらもっと深い考察ができそうなんですが、アカウントがないので割愛します笑

ケロッグの反応もすごかった…

  1. コーンフレークという言葉にたくさん触れた。
  2. 食べたいという気持ちが醸成された。
  3. コミュニケーションに役立つアイテムになった。

コーンフレークがここまで爆発的に売れたのは主にこれら3つが理由かなと思います。ここに加えて、ケロッグのSNS上での反応も重要な役割だったでしょう。

https://twitter.com/KelloggsJP/status/1208740020720267264

https://twitter.com/KelloggsJP/status/1209045248212520961

ネタに反応。優勝に反応。賞品をプレゼント。

ここまでの一連の流れがスピード感を持ってできていた。そのため、私たちの頭からコーンフレークが離れにくくなったと言えるでしょう。(この辺のSNSの盛り上がり状況も見てみたい…)

ちなみに今回のミルクボーイのコーンフレークの漫才。前から面白いと言われていた(?)漫才だそう。

一連のケロッグのスピード感は、お笑い好きの人が、優勝した時の施策として事前に用意していたのかなと睨んでいます。笑