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【読書会レポート】第8回_小説限定の読書会(たかひでの本棚主催)

たかひでの本棚では、小説限定の読書会をおこなっています。第8回は2024年8月10日(土)に、上野にて開催いたしました。今回の参加者は8名でした。

ご紹介いただいた小説と、読書会の雰囲気をレポートとしてお届けします。

読書会の雰囲気

今回は私の推し作家を語る会ということで、参加者の皆さんから好きな作家の魅力やおすすめの小説・エッセイを紹介していただきました。

1つのテーブルに参加者全員が座って、好きな作家を話す、好きな作家の話を聞くという形式です。自分が好きな作家を熱量高くお話いただいたり、気になっていたけど読んだことがない作家の話を聞けたり、知らない面を知れたりなど、面白かったです。

主語が作品ではなく作者になっているのが、これまでにはない体験だったので、新鮮な空気でした。

紹介いただいた作家・小説の一覧

今回紹介された作品はすべてで10冊。写真に続いて、それぞれご紹介いただいた内容を記載いたしました。

紹介いただいた作家

  • 加藤シゲアキ
  • 瀬尾まいこ
  • 神永学
  • オノレ・ド バルザック
  • 津村記久子
  • 有川ひろ
  • 伊坂幸太郎
  • 米澤穂信

紹介いただいた小説

加藤シゲアキ『オルタネート』

アイドルとしてだけではなく、小説家としても話題作を多数輩出している加藤シゲアキさん。1作,2作で終わらずにたくさんの小説を世に出しているのはたしかにすごいなと思いました。

物事に対しての理解度が高いからこそという話はなるほどなと感じました。

今回はその中でも、高校生のマッチングアプリを題材にした作品『オルタネート』を紹介いただきました。10代の青春群像劇。色々な人との出会いが、小説の中にも活きているのではないかとのことで、ドラマとして面白い作品。

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

主人公に入り込んで読める作品がお好きとのことで、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』をご紹介いただきました。

主人公に没入して読み込んでしまうと、最後は涙が止まらない。後半にかけて徐々に明らかになっていく真実は涙なしには読めない。

恩田陸さんの『夜のピクニック』や、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』などが好きならハマる作品。

神永学『心霊探偵八雲10 魂の道標』

主人公は幽霊が見える大学生。なぜ彼は幽霊が見えるのか。また、彼の目が赤いことにも何かしら秘密があるようで…。

名探偵コナンのように、全体を通じて、大きな謎がありつつ(コナンの場合は元の姿に戻る&黒の組織を倒す)、その過程で描かれる謎を解いていくというシリーズだそうです。主人公の人間味が少しずつ出てくるのもポイント。

シリーズは12巻で一旦終わりだが、それ以降で大学生から准教授になってまだ続いているらしいです。心霊という特殊設定ミステリは面白そう。

オノレ・ド バルザック『グランド・ブルテ-シュ奇譚』

フランス文学の作家で、革命後の恐怖政治(社会がお金を中心に動いている)感じを描いている作品とのこと。夢見る若者が、既婚者と出会って成り上がったりする様が描かれているそう。

フランスの古典文学では有名みたいですが、まったく知らなかったので、この会をやって良かったなと思いました。きっと出会うことがなかった作品なので、興味深かった。

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』

大阪の事務所で同姓かつ生年月日が同じ人と出会った2人の物語。再会などを描いているのではなく、ひょんな時に思い出したり、ふと考えたりする様子を描いている。

よくある恋愛の再会を描いているわけではないみたいで、日常にありそうな出会いや気持ちを感じられそうな一冊と思いました。

津村記久子『とにかくうちに帰ります』

豪雨の中、会社がある中州から自宅へ帰ろうとする主人公を描いた表題作を含んだ短編集。あらすじを聞いてだけでも面白そうなお話。特段ビックリなオチがあるわけではないけど、共感や気持ち良さは感じられるはず。

お仕事小説として紹介されることもあるのは、ありそうなことを物語に落とし込んで描いているからなんだろうなと。

有川ひろ『シアター!』

甘い小説を読みたいなら有川ひろ。最近、名前が有川浩から有川ひろに変わりました。(読み方はそのまま)

『植物図鑑』や『阪急電車』のようなベタだけどそれがいいという作品から、自衛隊3部作、『図書館戦争』シリーズなど、幅広くお話いただきました。

初期はミリタリー作品の中に愛がある作品が多かったが、最近は家族愛や恋愛が真正面きって描かれることも多い。『シアター!』は小劇場が舞台の、家族愛や恋愛を描いた作品とのこと。

伊坂幸太郎『777』

大人気の殺し屋シリーズを紹介いただきつつ、勧善懲悪が根底にありつつも、リアリストならではの立ち向かう姿勢を描いているの、伊坂さんの魅力をお話いただきました。殺し屋シリーズでは2作目の『マリアビートル』が好きとのこと。

人気作家さんということもあり、読んでいる人は結構多く、『死神の精度』や『重力ピエロ』が話題にあがりました。

米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』

米澤穂信『ボトルネック』

私は大好きな米澤穂信さんの作品を2冊紹介しました。紹介は過去にもしているので、今回は割愛。

【おすすめ小説10選】米澤穂信の面白い小説ランキング!青春ミステリ&新本格ミステリ

次回の読書会情報

次回は8月31日(土)に開催予定の語彙力不要の読書会です。

うまく感想を言おうとしたり、ネタバレにならないように配慮したりする心配はありません。

「ヤバい!」「面白い!」「エモい!」「最高!」など。本を読んだ時の感情や感想をただただ話す会です。肩ひじ張らずにお気軽にお越しください!

お申し込みはこちらから!

小説限定の読書会_予定&過去レポート(たかひでの本棚)