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【感想】恋愛小説と見せかけて…最後の最後で明かされるとんでもない真実(歌野晶午『ずっとあなたが好きでした』)

突飛なミステリ小説に定評がある作家、歌野晶午さん。

『葉桜の季節に君を想うということ』はどんでん返しがスゴイ小説として名高いです。

【感想】騙されない人はいないどんでん返し(歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)

そんな歌野晶午さんが書く恋愛小説を今回は紹介します。

『ずっとあなたが好きでした』です。

バイト先の女子高生との淡い恋、転校してきた美少女へのときめき、年上劇団員との溺れるような日々、集団自殺の一歩手前で抱いた恋心、そして人生の夕暮れ時の穏やかな想い…。

サプライズ・ミステリーの名手が綴る恋愛小説集は、一筋縄でいくはずがない!?

企みに気づいた瞬間、読み返さずにはいられなくなる一冊。(「BOOK」データベースより)

13の恋愛短編小説が収録されています。

恋愛小説と書きましたが、そんなわけがありません。

最後の最後にとんでもない仕掛けを用意してくれていました。

全体は長いけど、1つの話は短い!

650ページを超える本作。

13の短編が入っているので1つあたり50ページくらいで終わります。

小学生の恋愛、バイト先での恋愛。

様々な種類の恋愛話が収録されています。

もちろんそこにはちょっとしたミステリ要素もあるので、楽しんで読めます。

1つずつの話は短いので、読みやすいでしょう。

最後の最後で明らかになる衝撃の事実

バラエティー豊かな恋愛小説がまとまっている本作。

学生の色恋沙汰や、年輩者の恋愛など、種類も様々です。

理解できない部分もあるかもですが、基本的には楽しめるでしょう。

ただし、忘れてはならないのが、本書の作者が歌野晶午だということ。

歌野さんが単なる恋愛小説を書くわけがありません。笑

最後の最後にはとんでもないものを用意してくれていました。

ちゃんと構えていたのですが、衝撃度は凄まじかったです。

伏線回収や種明かしの描写も用意してくれるので、より楽しめます。

そして、読み返したくなります。

相変わらずの歌野節を楽しんでみてください!