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【感想】驚愕のラスト!自分が認識されない理由とは?(辻堂ゆめ『いなくなった私へ』)

映像化作品、人気作家を多数輩出しているミステリ賞・『このミステリがすごい!』大賞

人気医療ミステリ・『チームバチスタ』シリーズ。

ピアニストにフォーカスを当てた音楽ミステリ・『さよならドビュッシー』

SNS社会の怖さを題材にした新感覚ミステリ・『スマホを落としただけなのに』。

これらはすべて何かしらの賞を得ている作品です。人気作家の登竜門として注目を集めているこの賞。今回は第13回に優秀賞を受賞している作品を紹介します。

辻堂ゆめ『いなくなった私へ』です。

人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃はある朝、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。昨夜からの記憶がなく、素顔をさらしているのに誰からも上条梨乃と認識されない状況に戸惑う。さらに街頭ビジョンには、上条梨乃が自殺したというニュースが流れており…。梨乃は自分を上条梨乃と認識できる青年・優斗らの力を借り、自らの死について調べだす。第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作!(「BOOK」データベースより)

どうして自分が認識されないのか?

誰もが知る人気シンガーの梨乃。自分は生きているのに死んだことになっている。しかも、誰も自分が梨乃だと認識をしてくれない。

理解できない状況に置かれてしまった梨乃。そんな中、出会った優斗という少年。彼だけは自分が梨乃だと認識できるようだった。

  • この現象はどうして起きてしまったのか?
  • なぜ優斗だけは自分が梨乃だと認識できるのか?

謎を解明するため、梨乃は調査を始めるが…。

さすが『このミス』大賞作品!

人気作品を輩出しているだけあって、今作も素晴らしい作品でした。さすがは『このミス』大賞の作品です。

この作品の肝は梨乃が置かれた状況の謎でしょう。明かされる真相はもちろん、伏線の回収方法やラストの展開はとても良かったです。

ミステリが好きという人にはぜひ読んでください。核心はお話できませんが、とにかく面白いです!!!(語彙力)

辻堂ゆめさんは今後に期待の作家!

今回はこのミス受賞作品のデビュー作について感想を記しました。個人的にはとても好きな作家さんです!

2作目の『コーイチは、高く飛んだ』ではとんでもないどんでん返しを用意してくれてました。3作目の『あなたのいない記憶』でも、不思議系なミステリを提供してくれます。

伏線回収もキレイでとにかく面白い!どの作品が映像化されても不思議ではありません。

間違いなく人気作家になるので、今のうちからチェックしておいてくださいね!

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